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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

深夜食堂

テレビ【ドラマ】

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テレビドラマはあまり好きではない。

あまちゃん』みたいな騒がしいドラマは見ていて疲れるし、月9とかは見る気も起きない。やたらと仰々しくて騒々しいドラマが多いからこそ、このくらい静かな方が逆にほっとするし、見ていて楽しい。

主演の小林薫はじめ、出演者は全員脇役で輝く人たち。

助演や脇役は主演と比べると低く見られがちだけど、主役が輝けるかどうかは脇を固める俳優たちの芝居に左右される、というのは演劇とか映画の常識だ。

 

ある意味、このドラマには主役はいない。

小林薫演じる店長が主役のように思えるが、単純にそれは深夜食堂という空間の主だからで、彼なしでもストーリーは十分に展開するだろう。

それを考えれば、本当の意味での主役は深夜食堂という空間。ここに集う人たちの人生模様がドラマとして描かれるという点では、実に基本に忠実なグランドホテル形式のレギュラードラマだ。

そのうえ郷愁を誘うストーリー展開は、非常に原作に忠実。

やたらと原作をいじる傾向が多い最近にあって、こうも忠実にドラマ化されているというのは正直嬉しい。出てくるキャラクターなんて、原作の3D化といっても過言ではない。

 全体的に、抑えた演出が非常に良い結果をもたらしていて、普段は大根にしか見えない風間トオル田畑智子が光る光る(笑)。

その他の役者も松重豊を筆頭に、実在感があって自然とドラマの世界観に入っていける。加えて、1話完結なのでどっから見ても楽しい。

 

もともと深夜帯で放送されていたドラマなので、夜寝る前とかにまったりと見るにはうってつけ。ほどほど料理がおいしそうなのも好印象。『孤独のグルメ』みたいにあまりにも美味しそうだと逆に困る。

でも、ドラマの中に出てくる料理は大したことはない。

食堂で出すような料理か?と思わないでもないが、「注文されれば何でも作る」がこの店の流儀なので、そこがひねりになっている。

料理や食べ物を扱うドラマやマンガはたくさんあるが、小道具的に登場するだけで(個人的には)あまりよろしくない。何かと話題の『美味しんぼ』なんてずいぶん前から料理が関係なくなってるしね。

ストーリー的にも、家庭料理でなければならない理由がしっかりとあるところも個人的にほっとする。……たまにいるからねえ、大上段に振りかぶった挙句さんざん弄り回して投げっぱなしにする脚本家。とは言わないが。

 

現実と非現実にある作品というか、”もしかしたら実際にあるかもしれない”と思わせる辺りがとてもよくできている。カウンターのテーブルの使いこまれ具合とか。

常連になったお店の持つ雰囲気とか空気感とかまで気を使って作られていて、スタッフの意気込みが感じられる。

 

とはいいながら、若干のオリジナルキャラクターたちはいただけない。

オダギリさえ、オダギリ・ジョーさえいなければ……!!

何でこの人、いっつもおさまりが悪いんだろう?

 

【追記】

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