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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

エコエコアザラク3 -MISA THE DARK ANGEL-

エコエコアザラク3 MISA THE DARK ANGEL [DVD]

エコエコアザラク』といえば、古賀新一のオカルトマンガ。

エコエコアザラク (1) (ザ・ホラーコミックス)

原作は未読だが、強力な魔力を秘めた主人公黒井ミサが魔術を駆使して敵と戦う、という大雑把にも程がある予備知識しかないけど、だいじょうぶなのだろうか?

エコエコアザラク』は結構映像化されていてどれを観ようかと悩んだが、黒井ミサとといえば、まっさきに佐伯日菜子が思い浮かぶ。なので1も2もすっとばし、いきなり3から見るという暴挙に出てみたりする(笑)。

 

なんといっても、最大の見どころは佐伯日菜子

ほとんど彼女の魅力だけでもっている映画と言っても過言ではなく、オカルトホラーでありながら、ほとんどアイドル映画。これでもかとばかりに彼女の魅力をアピールしてくる。

昔、たしかアニメージュだったような気がするが、エコエコ3の告知ページは今でもはっきりと覚えている。

それくらい、この佐伯日菜子の黒井ミサのビジュアルイメージは強烈だったのだ。

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エコエコアザラクの持つ魔術的なイメージをより強化するためか、”聖セイレム女学院”という学校名は、間違いなくセイラム魔女裁判で有名なマサチューセッツ州セイラム村からとったのだろうし、黒ミサや錬金術ホムンクルスの精製など、澁澤龍彦種村季弘のファンなら”キタ(・∀・)コレ!!”っていう感じで非常に楽しめる。

 

前の2作がどのような雰囲気なのかわからないが、この映画はクトゥルー神話の色合いが非常に濃い。オカルトとクトゥルー神話の融合はよくあるネタだとはいえ、この組み合わせは見ていて気分が上がる。

だからといって、何かクトゥルー的なものが出てくるわけじゃないんだけどね。 

 

ただ、それ以外の部分はだいぶ厳しい。

 

全体的に演技のレベルが低いのは許容範囲だとしても、雑な脚本はいただけない。

特にミサのキャラクターが随分ブレていて、エコエコ初体験のオイラでも「そんなにフレンドリーになっちゃいけないだろ」と言いたくなる。そのうえ後半急激に元のミサのキャラクターに戻そうとしてくるので、余計に前半の普通の女子高生になろうとするミサの違和感が際立ってくる始末。

何よりもまず『エコエコアザラク』の世界観と”女子高生たちの青春群像劇”との取り合わせの悪いこと悪いこと。どうしてもこの部分だけは褒めようがない。もうちょっと何かやりようもあったはずなのだが、う~ん。

あと、異常に人の少ない学園描写はびっくりを通り越して逆に新鮮だ(笑)。いくらなんでも人がいなさすぎるだろ、この学校。教師なんて一人も出てこないし。

 

だが、そういう悪さから脱した後半は非常に見ごたえがある。

”黒髪ロングでセーラー服の美少女が返り血を浴びながら敵と戦うのは最高だ”という実に変態極まりないフェティッシュな魅力にあふれたアクションシーンは文字通り最高。

この最高具合も、突き詰めれば佐伯日菜子の功績と言える。

つくづく素晴らしい。

 

なんだかんだ言ったが、話もそれなりのところへきちんと着地するし、勧善懲悪なカタルシスもきちんとある。そのうえ、ラストシーンは非常にエコエコらしくて、まあ色々あるが、基本満足感を味わえた。

オカルトホラーかと言われると、なんか違う気もするけど。

 

【追記】

エンディング曲を担当したのは、FANATIC◇CRISIS(ファナティック クライシス)。

そういえば97年はヴィジュアル系バンドの全盛期。とても懐かしい。