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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

アメリカのめっちゃスゴい女性たち/町山智浩

読書【評論】

アメリカのめっちゃスゴい女性たち

図書館で借りる。

様々な業種で活躍するアメリカの女性たちを取り上げた評論集。

著者は映画評論家の町山智浩さん。

 

たしかにここで取り上げられている女性たちはみな素晴らしい。

でも、なぜダイアナ・ゴールデンが入ってないのだろう?

真っ先に取り上げるべきだと思うのだが。


20060307パラリンピック ダイアナ・ゴールデンの壮絶な一生 パート 1 - YouTube


20060307パラリンピック ダイアナ・ゴールデンの壮絶な一生 パート 2 - YouTube

 

まあそういうのは個人的な好みなのでどうでもいい。過去作で取り上げてるしね。

 

逆境から立ち上がり勝利を勝ち取った女性たち、という非常に萌える燃える内容が満載。一応、自己啓発本の類にカテゴライズされるのだろうが、ちょっと極端すぎるきらいもないではない。

町山さん的には(アンアン編集部的には、かもしれないが)、「映画の世界にも皆さんが憧れるめっちゃスゴい女性がいるんですよ~」と言いたいんだろうが、その面子が、

ムチャ言うな(笑)極端すぎる(笑)

ジョリ姐とかジョディ・フォスターみたいな生き方はカタギの人間には無理だって!!

 

冗談はさておき、この本を読んでいて思うのは成功というのは”努力と愛嬌”なのだというところ。

はっきりした目的のためのたゆまぬ努力と、人から愛される愛嬌(から生まれる人脈やサポート)によって、(程度の差はあれど)成功が手に入るのだ。

特に後者”人から愛される愛嬌”というのは、美人であること(イケメンであること)を意味しない。要は「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えるかどうか?に集約される。なぜなら、相手に対する感謝と自分のミスを受け入れる謝罪は、信頼を作るためには不可欠な要素だからだ。

そう考えると、ここで取り上げられている女性たちのキュートさの核になっている部分がわかってくる。少なくともオイラはそんな風に考えた。

この本から学ぶべきところは多い。

  • 人の悪口は言わない
  • 見た目より頭で勝負する
  • 自分自身を受け入れる

などなど。

わかってはいるんだけど、おろそかにしがちな大事な大事なところ。改めて自分自身を見つめ直すいい機会だった。文章もやわらかくて読みやすいし。

なにより、町山さんの本にしては下ネタが控えめなので中学生や高校生に読んで欲しい気がする。一部、青少年に適しない表現があるのだが、天下のオシャレ雑誌アンアンの連載であろうと、まったくブレないところはさすがだと思う。チェルシー・ハンドラーの回とかよく掲載したな。アンアン的に大丈夫だったのだろうか?

 

ただ、目をつぶるわけにはいかない決定的にダメな点がこの本にはある。

やたら誤植が多いのだ、この本は。

さらっと読むと流れてしまうような、”てにをは”が抜けてる、とかにはじまり、著書のカタカナ表記が間違っている、プロジェクト名が間違っているなどはいくらなんでも致命的。年月日に代表される数字のミスがちょいちょいあるのもマズいぞ。

百歩譲って初刷ならまだしも、オイラが借りたのって第3刷なんだが……。

 

町山さんが書きとばしたのか、それともアンアン編集部(マガジンハウス)の校正がテキトーだったのかは知らないが、それはちょっと見過ごせない。

本のテーマがテーマだけに、”女はバカだから雑でも判らない”って曲解されかねないぞ。

 

中身は非常に良いのだ。

それだけに、こういう雑さは余計に目立つ。

文庫化されるだろうから、是非とも直していただきたい。

 

中身はいいんだから。

 

【追記】

オイラがびっくりしたのは、フェミニズム運動家のグロリア・ステイネム。

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この人、クリスチャン・ベールのかーちゃんなのかよ!!


ヤンマーニでリベリオン - YouTube

※デイビッド・ベールと2000年に結婚。継母ってことだね。

こういう情報量が少ないところがかえすがえす残念な本だ。