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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

ビッグオー

テレビ【アニメ】

 

EMOTION the Best THEビッグオー DVD-BOX

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記憶喪失の町「パラダイム・シティ」の交渉人(ネゴシエーター)、ロジャー・スミスの活躍を描くアニメーション。

 

製作がサンライズなので、巨大ロボットアニメなのはいつものこと。

とはいえ、全体の雰囲気がサンライズの他のロボットアニメ、たとえばガンダムみたいな感じではまったくない。なんて言えばいいんだろ?サイバーパンクな感じ?

出てくるロボットも、スタイリッシュというよりレトロで重厚。

だって、こんな感じだよ。

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んで、作品全体のトーンも非常に70年代的。

久しぶりに観たから余計にそう感じるのかもしれないけど、反射的に「コレっぽい」と思ったのが、『殺しの分け前/ポイントブランク』*1という映画。あと『007』シリーズとか。

その他にも70年代の渋いアクション映画やサスペンス映画のテイストがチラホラ。

こういう雰囲気の作品になったのは、たぶん『カウボーイ・ビバップ*2の影響下なのかも?

ビバップがBGMがジャズだったり、やっぱり70年代アクション映画テイストを盛り込んだ非常にスタイリッシュな作品だったので、当時(99年~00年くらい?)はこういう演出が流行だった気がします。

加えて、ビッグオーで顕著なのは特撮へのオマージュだったり影響。

まずは、ビッグオーのオープニングを見てください♪


Big O japanese intro. - YouTube

音楽がQUEENの『フラッシュゴードンのテーマ』とクリソツなのはおいといて、どっかで見た気がした人、それは多分コレ。


初代奧特曼OP - YouTube

単純に「特撮大好き♥」というより、原点回帰的な部分で特撮感を狙ってるのかも。

だって、ビッグオーの脚本を書いてる(シリーズ構成も)のはなんとなんと小中千昭さんですよ!!

ウルトラマンティガ』や『ウルトラマンガイア』という平成ウルトラマンシリーズの脚本家を入れたのは、絶対確信犯。

今更ながらビックリです。

リアルタイムで見てた時は「すごく安定した脚本だなあ」と思った記憶があったけど、こうして振り返ってみると、なるほど納得。

 

なんとなく気分転換にBGM代わりのつもりだったんですけど、ついつい見入ってしまうという。

エヴァの大ヒット以降、メタ的というか、やたらと説明過多で難しい台詞の応酬なアニメが多くてゲンナリ。(※ただし、押井守作品は除く)

かといって萌えアニメみたいなのは最初から見る気がしないし。

落ち着いた雰囲気と落ち着いた演技、そしてしっかりした脚本。

ホント、いいアニメだわ。

 

ギレルモ・デルトロ監督がコレを見てたかどうかわかりませんが、絶対に見てるような気がします。だってコレ『パシフィック・リム』そのものだし!!

ただし、カイジューは出てこないケド。

 

【追記】

小中千昭さんといえば、アニメや特撮の脚本家という以上に、ジャパニーズホラーブームでの新しい表現、いわゆる「小中理論」で有名。

「小中理論」については、この本をぜひぜひ。

恐怖の作法: ホラー映画の技術

恐怖の作法: ホラー映画の技術

 

 

*1:67年製作のアメリカ映画。監督ジョン・ブアマン、主演リー・マーヴィン

*2:98年放映のTVアニメ。おんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗って旅する賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルら乗組員の活躍を描く。