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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

GONIN

映画【アクション】

 

GONIN [DVD]

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『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』などで有名な石井隆監督のバイオレンスアクション映画。

前から観たいと思ってた映画で、今年ちょうど本作の続編にあたる『GONINサーガ』も公開されたことだし、と思って観賞。香港映画好き、特にジョニー・トー監督作品が好きな人は絶対に観ておくべき!!という町山智浩さんのお墨付きの作品。

こりゃ、観ておかなきゃ!!

 

で。

 

スゴイ映画でした♥

95年の映画とはいえ、佐藤浩市本木雅弘椎名桔平鶴見辰吾、永島敏行、ビートたけしという超豪華キャスト。それぞれが生き残りをかけて戦うというストーリーなので、一体誰が最後まで生き残るんだろう?というハラハラ感が満載。

この辺は、北野映画アウトレイジ』とかにも通ずるものが。

 

映画全体もすごく落ち着いていて、温度が低い芝居や陰影の強い画面と相まって、なんだか”オトナの映画”。少ない台詞を役者の表情や動きで見せる手堅さも、さすがの一言。時代的にバブル崩壊直後の東京が舞台になっていて、その空気感が(直接体験した訳でもないのに)なんだか奇妙な懐かしさというか、レトロ感が一層盛り上げます。

愁嘆場の悲哀が、最近のよろしくない邦画にありがちな大仰さとは無縁で、ドライで短いところが逆に余韻めいていて、溜息モノです。

 

確かに、ジョニー・トー監督に強い影響を、というのはファンならずとも分かるところ。例えば、ギリギリまで引き延ばされる緊張感、黙して語らない男たち、暗い画面色彩と一瞬の決着……。上げれば本当にキリがありません。

作品的には『エグザイル/絆』かな?

あとは『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』。

雨のシーンとかまんま『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』だし。トー監督が北野映画以上に石井隆作品をリスペクトしてる一端が見えてきます。

エグザイル/絆 スタンダード・エディション [DVD]

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を [DVD]

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個人的に、ちょっと簡単に銃を抜きすぎ&撃ち過ぎな気もしますけど、まあ、違和感はそのくらい。

ストーリーもほぼ一本道。伏線とかもほとんどないし、これでもかというくらいの分かりやすさ。

よく、”良いストーリーにはヒネリが必要だ”と言われたりしますが、全体を貫くストーリーがしっかりしていれば、わざわざヒネリを加えなくてもいいという好例。

男同士のメロドラマ調の雰囲気なりストーリーは、そういうのが大好物なお姉さまたちにも十分喜んでいただけるような気がします。

特にこの当時の本木雅弘の色気といったらもう……!!

鼻息フガフガで大変ですよ!!

 

ただ、過去と現在を予告なしでフラッシュバックしたり、何人かの登場人物の最後が分かりにくかったり、唐突過ぎるところもいろいろあります。

ただ、そういう細かいところは後から気になるので、観てる間はまるでジェットコースターみたいにあっという間にラストシーン。それだけグイグイと引き込まれるのでした。

 

特に誰が主役というのもない映画なので、誰に感情移入するかわかりづらいといえば、分かりづらいかも。

万人向きの映画ではないかもしれないけど、カッコイイ男が観たい!!という人は大満足していただけるのではないかと。

すごくカッコイイ映画でした。