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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

翔んで埼玉/魔夜峰央

 

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)
 

代表作『パタリロ』で有名な魔夜峰央先生による驚愕の埼玉叩きマンガ。


パタリロ!

「実在の人名団体名、特に地名とは全く関係ありません」

と最初にもっともらしい前置きがありますが、その直後、魔夜先生はアクセルを全開に踏み込みます。

「最近やっと電気が通うようになった、まだテレビはめずらしい」
「県知事に年貢を収めている」
「埼玉から東京に行くには通行手形が必要」

ひどい、ひどいぞこれは(褒め言葉

眼鏡堂はぼんやりと「魔夜峰央先生は埼玉出身だから、イジり具合が判ってるんだな」と思ってましたが、魔夜先生はまさかまさかの新潟県出身

……埼玉に親兄弟を殺されでもしたんでしょうか?

 

たしか、昔タモリさんがラジオで埼玉県を「ダサイタマ」と揶揄したネタがありましたが、このマンガもそんな感じ。

あとがきによると、魔夜先生が上京した際、居を構えたのが埼玉県の所沢で、近所に編集者と編集長が住んでいたため、ストレスがハンパなかったとのこと。

その時の怨念がこのマンガを書かせたのかと思うと、”信じる心が力になる”という魔法騎士レイアースの言葉を思い出します(←間違い)


アニソン 魔法騎士レイアースOP・ED 作業用BGM

 

もはや自虐ネタを超えたディスり具合が痛快極まりない作品。ただ、あまりにもディスり具合が強烈なので、埼玉県民が大炎上しているのではないかと心配になりますが、そこは「実在の人名団体名、特に地名とは全く関係ありません」とあるので、たぶん問題がないのだと思います。

架空の世界が舞台になってますから。架空都市・埼玉なんで!!

 

ただ、この翔んで埼玉は3話収録されていて、いよいよこれからというところで話が尻切れトンボで終わります。

頭がパーな眼鏡堂はこの終わり方を見て、車田正美先生の男坂を思い出しました。

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この尻切れトンボの結末は、あとがきを読んでください。

で、あとがきを読んで、思ったのはディスりにもルールがあるということ。

当事者だからこそ、地元を笑いのめすことが出来るのであって、当事者でもないのにディスるのはただの悪口でしかありません。

ディスりにも作法があるのですよ。

 

……とか言いつつ、このマンガの中で茨城県はまるでシベリアの抑留地のようなトンデモない扱いを受けていて爆笑します♪

  • まるでシベリア鉄道のような常磐線
  • 作物は大豆しか産出しないので食べ物は納豆と水しかない。
  • 水戸市の人口は千人に満たない。

など、魔夜先生は茨城県に親兄弟を殺されでもしたんでしょうか?

 

それはともかくとして、例えば『ヒミツの県民ショー』などで限定的な地域文化が全国ネットで放送されることで浮かび上がってくる特異性というか物珍しさが話題になることが多くなってきました。

そういった都会にはない地方性を面白おかしく取り上げる作品がチラホラと。

例えば、『お前はまだグンマを知らない』とか。

お前はまだグンマを知らない 1 (BUNCH COMICS)

お前はまだグンマを知らない 1 (BUNCH COMICS)

 

地方住みにとっては当然のことも、そこから一歩離れると非常識に大変身。

狭いようで広いのが日本という国。

このくらいのインパクトのあるディスりはいっそ清々しいです。

 

とかいいつつ、そこはパタリロの魔夜先生なので、合計150点満点のテストで主人公が160点を取ったり、ときどきパタリロが出てきたり、BLなところがあったり、なかなかに面白いマンガです♪