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眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

ベクシンスキー/河出書房新社・編

 

ベクシンスキー (Pan‐exotica)

ベクシンスキー (Pan‐exotica)

 

ポーランド出身の画家、ズジズワフ・ベクシンスキーの画集。

 

仕事場近くの古本屋さんで見つけてしまい、思わず衝動買い(^_^;)

ううっ、今月はなるべくお金を使わないようにしてたのに……(T_T)

 

まずは、気を取り直して。

 

ベクシンスキーは前々から興味があった画家。

絵のタッチとか作風が、非常にSF、というかデストピア的なのが個人的にはストライク。よく、ネット上で「呪われそう」とか言われてたので、それで知ってる人も多いかも?

なので、いくつか作品を貼ってみることにします。

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「呪われそう」の意味が十分ご理解いただけたのではないかと思います。

 

それはともかく、ベクシンスキーの絵って、ものすごく個性がさく裂しているし、それは一回見たら記憶に深く刻み込まれて忘れられないようなインパクト。

もちろん、好みは人ぞれぞれなので、受け付けない人もいると思います。

でも、それはそれでしかたない。

だって、好みって主観的なものなんだもん。

 

ベクシンスキーが生まれ育ったポーランド

ポーランドというとどうしても反射的に思い浮かんでしまうのが、アウシュビッツ強制収容所ナチスドイツがおこなったユダヤ人大虐殺という人類史に残る悲劇の場所のひとつ。

この画集の中の解説にも書かれていますが、そのことが彼の潜在意識というか心理的なものに強烈ななにかを与えたのは間違いないはず。

そう考えると、次作にタイトルを付けず、ただ”No~”というナンバリングしかしなかった、というのも逆に何らかの意味があるような気もしてきます。

 

絵が個性的なら、作者のベクシンスキーもかなり風変わりな人で、その生涯の閉じ方は衝撃的。それを詳しく書いてたらキリがないので、下のリンクを参照してください。

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ズジズワフ・ベクシンスキー

 

作品のタッチがタッチなので、好みは大きく分かれるのは間違いなし。

でも、ハマるひとはストライクでハマるはず。

三浦健太郎ベルセルク』とか、二瓶勉『BLAME!』とかが好きな人には特にオススメです。

 

最後に不満をちょこちょこと。

収録されてる絵が全作品でない、とか、絵のサイズが小さすぎる、とかいうのは、眼鏡堂には思ったほど気になりませんでした。

というか、どうせ何冊もあるんでしょ?的に最初から思ってたので。

ただ、解説の内容が難しすぎる、というのがちょっとねえ……。

たしかに、コアな画家ではあるけど、解説の中に出てくる哲学用語とか美術用語に註釈がないので、イチイチ調べないといけないし、前後の文脈から判断しようにも内容が結構専門的なので判断するのも難しい、という。

別に、ハードルを低くしろ、もっと簡単な文章を書け、とは言わないです。

そんなことをしたら逆にこの画集の価値を下げてしまうと思うし。

でも最低限、章末に註釈ぐらい付けてくれたってバチは当たらないと思うのになあ。

 

コアな画家だからって、最初から一見さんお断り、っていうのはどうなんだ?とちょっとモヤモヤしてみました。

 

とはいえ、作品自体はすごくいいお買い物♥

ベクシンスキーの画集は他にも出てるので、もっと探してみよ~っと♪