眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

ただ、君を愛してる

 

 『あすなろ白書』や『イグアナの娘』など、フジテレビの月9枠のドラマを手掛けた新城毅彦監督によるラブストーリー。

あらすじは…

誠人は、ニューヨーク・ブルックリン橋の側で立っていた。成長したある女性と再会するために・・・。
大学生の誠人には大きなコンプレックスがあった。誠人は子供のころから腹部に病気を抱えていてずっと塗り薬を使っていた。その塗り薬の匂いは無臭にも関わらず、誠人は臭い匂いがすると勘違いしていた。それが原因で誠人は他人と接することができないでいた。
ある日、誠は静流と出会う。静流は信号のない横断歩道を渡ろうとして佇んでいた。静流は片手を高くあげて渡る意思を表していたが、車はなかなか止まってくれない。そんな姿を見かねた誠人が静流に話しかけてこう言った。「もうちょと先に押しボタン式の信号があるよ」と。静流は不思議そうな顔をして誠人を見つめた。静流の不思議な行動が気になった誠人は思わずカメラのシャッターを切った。これが誠人と静流の最初の出会いだった。
静流も、誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。
そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。
いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。
そして、静流は「誕生日」プレゼントの代わりとして、誠人に「キスして」とお願いをする。
それは「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」になる事を静流は分かっていた・・・。(wikiより転載)

 

月9の監督が満を持して恋愛映画を、というのは調べていて初めて気づきましたが、それよりも眼鏡堂的に注目なのは本作の1か月後に放映されたのが『レガッタ~君がいた永遠~』だという事実。*1

別に、映画本編と何の関係もありませんが、こういう不吉な情報が下世話な眼鏡堂のハートをくすぐります。

 

それはそうと。

 

この映画の最大の魅力はなんといっても、主演の宮崎あおい

彼女の殺人的なあざとさかわいさに悶絶しながら見るのがこの映画です。(断言)

彼女の服といい持ち物といい、すべてが徹底的にコーディネートされていて、「どや!宮崎あおいがカワイイやろ!」*2という押しの強い主張にクラクラきます。

半面、玉木宏*3にとって本命の彼女であるはずの黒木メイサの扱いが非常に雑で、正直まったく印象に残りません。単純にそれは眼鏡堂が黒木メイサにぐっとこないからかもしれませんが。

 

素面で見るのが不可能なくらいにむずむずするこっぱずかしい映画ですが、画面が非常にきれいで、ニューヨークがどうした、とかいういまいち理解できないストーリーラインを忘れさせるほど。

 

とはいえ、友達以上ギリ恋人みたいな関係性を維持しつつ、本命彼女との仲を取り持ってくれた上、後腐れなくさっくり死んでくれる、というあまりにも男の側に都合のいい宮崎あおいのキャラクター設定は、ボンクラ極まりない眼鏡堂の思考回路をもってしても「ってか、むしろ引くわ」と思いました。*4

 

そういえば、原作は『世界の中心で愛を叫ぶ』の人。

とにかく、玉木宏宮崎あおい以外はその他でくくられる閉鎖性は、恋する二人は周りが見えない、というのを地で行くような雰囲気なので、人物像系が薄っぺらくて、世界に広がりがない、という欠点をうまくカバーしているような気がします、と一応のフォローをしてみました。

 

なんやかんや言ったところで、非常にムズムズする映画であるのは間違いないので、見てるとだんだんコッチが恥ずかしくなってくるという気分を、ぜひ体験していただきたい!という結論でシメたいと思います。おわり。

 

※なお予告編の段階からして破壊力抜群です。


ただ、君を愛してる - 予告編

 

*1:全10話を予定していたが、視聴率がふるわず、平均5.4%(最低視聴率4.3%を2回)、最高でも9.5%という低視聴率に伴い全9話で打ち切りとなった。

*2:中盤に登場するもこもこパジャマの宮崎あおいが一番の見どころの様な気がする。

*3:いい人そうなんだけど、よくよく考えると実にゲスい主人公だ

*4:これに比べれば、新海誠監督の『秒速5センチメートル』なんてまだまともな作品です。