眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

ゴースト・イン・ザ・シエル

 

ウォシャウスキー姉妹(兄弟)の代表作『マトリックス』に多大な影響を与えたジャパニメーションの実写映画化。

正直、眼鏡堂的にはあまり期待しないで見ようと思ったのですが、これがまたビックリ!ストーリーは確かにオリジナルテイストがちりばめられているけれど、要所要所、というか大半がまんま『攻殻機動隊』とその続編である『イノセンス』!

そのうえ、吹き替え版はアニメとほぼ同様のキャストというこだわり仕様!

制作発表段階で、主人公の少佐を演じるスカーレット・ヨハンソンに対して、「ホワイトウォッシュだ!」という批判があった気がしますが、いざ見てみると、彼女が非常に作り物っぽくて、案外雰囲気にマッチしている気がしました。

アニメや士郎正宗の原作がテクノロジーや物語の構造について軸足を置いているのに対して、こっちはもっとSF寄り。

少佐の記憶(ゴースト)をめぐる物語を軸に、記憶、科学技術とそれに伴う生命倫理などに言及していて、SFアクション映画として十分楽しめました。

ただ、攻殻機動隊のファンは余計な導入がなくてもいきなり物語に入っていけるけど、これって全く初めての人が見たら情報量が多すぎて訳が分かんなくなりそうな気がする。だって、オリジナルのストーリー部分以外、公安休暇がどういう組織なのか?とか少佐以外のキャラクターの説明とか、そういうのほとんどないんだけど……。

つまりこれは、攻殻機動隊の世界観とか設定を説明してくれるような彼氏とか彼女とかといっしょに見ろ!っていうことに違いないので、多分ジャンル的にはSFデートムービーなのだと思われ。

 

それはそれとして。

 

何はともあれびっくりするのは、その再現度の高さ。

光学迷彩の再現を筆頭に、攻殻機動隊のオープニングにあった義体の製造シーンを実写で完全再現。併せて押井守監督へのリスペクトなのか、劇中にバセットハウンドも登場(笑)。

そして圧巻はエンドロール。

きっちり川井憲次の傀儡舞(攻殻機動隊のエンディング曲)が流れてくる!

どこまで完コピする気なんだよ!

 

確かにすごいとは思うんだけど、攻殻機動隊自体が二十年以上前の映像作品で、正直完全に語られつくした感があるし、いまのCG全盛の世の中ではこのくらいの映像表現があったとしても「CGすごいね」の一言で済まされてしまうという。

正直、ストーリーも映像もあんまり真新しさを感じませんでした。

不満はないけど、特に満足というわけでもなく普通。かといって、面白くないわけでもない。繰り返すようですが、思ったよりも普通の映画でした。

 

 

あと、結構景気よくスカーレット・ヨハンソンが脱いでくれるのですが、結局義体なのかと思うと思った以上にテンションが上がりません。その辺は映倫も眼鏡堂と同意見らしく、結構脱ぐのにPG指定もR指定もありません。

 

んでもって感想。

「やっぱブレードランナーって偉大な映画だね!」

以上おわり。