眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

ブラック・メタル ~サタニックカルトの30年史~/ダイヤル・パターソン

 

ブラック・メタル サタニック・カルトの30年史

ブラック・メタル サタニック・カルトの30年史

 

90年代に世界中のメタルファンを震撼させた ブラック・メタル

世界で最も過激で、おどろおどろしく、狂信的な音楽の歴史を綴った研究本。

著者は音楽ライターなので、作中に登場するメンツへ可能な限り行ったインタビューを積み重ねた労作です。

 

正直、内容的にはそこまで真新しいことはない、というか……。

ライト・テイクス・アス』に登場するダークスローン、メイヘム、バーズム以外の補完として、エンペラーが取り上げられていることや、日本のブラックメタルバンド『SIGH(サイ)』が取り上げられていること。

あと、ブラックメタルバンドに影響を与えたバンドたちのなかで、『Venom(ヴェノム)』や『Celtic Frost(セルティック・フロスト)』へのインタビューが行わていること、くらいかなぁ……新しいところは。

あ、あとユーロニモス殺害後から現在までの『Mayhem(メイヘム)』について書かれているところも、新しいか……。

 

正直、労作ではあるけど、熱心なブラックメタルファンは割と知っていることが書籍になっている、という程度のものなので、その他大勢の音楽ファンにはあんまりピンとこないという感じ。

 

とはいいつつ、現在のブラックメタルは大きく二極化が進んでいます。

より閉鎖的なアンダーグラウンド感を推し進めていく、ナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタルやデプレッシブ・ブラックメタル、それらとは対照的にメインストリームとして無視できない売り上げを誇る『DIMMU BORGIR(ディム・ボガー)』や『Cradle of filthクレイドル・オブ・フィルス)』が登場したりと、両極にホント極端なくらいに乖離しています。

ちなみに、眼鏡堂はコアなブラックメタルよりは、チャラいブラックメタルが大好き。

いちばん好きなのが(昔の)『Cradle of filth』、次に『dissection(ディセクション)』、『Naglfar(ナグルファー)』とか。

あただ、そういうバンドはあまりこの本では(好意的に)取り上げられていない、という。アンダーグラウンドの論理として、売れた=敵、という理解しがたい論法が鉄則なので。

 

何はともあれ、非常にニッチな本なのでございました。

以上、おわり。

ヘイル、サタン。

 

【追記】

読書会で浮きまくる。

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