眼鏡堂書店

積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。不定期更新のゆるゆるです。

エコエコアザラク2:Birth of the wizard

エコエコアザラクII Birth of the Wizard [DVD]

エコエコアザラクII Birth of the Wizard [DVD]

 

原作・古賀新一によるホラー漫画の映画化第2弾。

魔女となる前の黒井ミサを描いた物語です。

 

さて。

過去、眼鏡堂書店ではこの『エコエコアザラク』を2度取り上げています。

最初は3、次に1、そして今回は2。

「なぜ順番通り見ていかないのか?」という至極まっとうな疑問に対して、眼鏡堂は答えないのです。なぜなら、書いてあるじゃないですか。ミランダ警告に。

「お前には黙秘権がある」ってやつですよ。

そういうわけで、眼鏡堂はそんな疑問には一切答えません(キッパリ)

 

で。

 

”積み上げられた未読本の消化と、ホラー映画100本ノックを目指すブログ。”と銘打っておきながら、肝心のホラー映画は2016年8月以来、トンとご無沙汰。ちなみにその時取り上げたのは大林宣彦監督の『HOUSE』。

2年近く、眼鏡堂書店はホラー映画の魂を忘れていたわけですが、ご安心ください、履いてます。このたび眼鏡堂書店はホラー映画の世界に帰ってきましたよ!

www.youtube.com

 

と、まあ。

そんなこんなでエコエコ2。

スタントに、倉田保昭率いる倉田プロモーション、特殊造形に竹谷隆之寺田克也という強力なサポート体制。一瞬、「これはイケる!」と思うのですが、その直後、監督・脚本に佐藤嗣麻­子、デジタルエフェクトに山崎貴という減点夫婦が参加していることで強烈なガックリ感がイヤというほど味わえます。

事実、明らかに脚本が全体の足を引っ張っていて、整合性のなさ、必然性のなさを雰囲気で押し切ろうとする割には、その雰囲気、つまりはエモーションが薄いうえにアンバランス。必要以上に感情を込めてみたかと思うと、逆にエモーションが不足していたり…。スペシャルサンクスで梶研吾が入っているにもかかわらず、このレベルなのか!?と思ったけれど、もしかしたらせっかくスクリプトドクターよろしく整合させた脚本を監督の演出がダメにしているような気がしないでもありません。

 

話の核になるのは、斎呀と霧江の愛憎入り乱れた永劫の戦いなのですが、それすらもストーリーの整合性・必然性のなさ、アンバランスなエモーショナルさによって非常に分かりにくくなっています。斎呀と霧江が夫婦であったのは作中で説明されるからいいとして、問題なのはなぜ霧江が村の人間を全滅させるに至ったのか?がまったく触れられていないこと。死んで蘇ったのでゾンビ的に暴れているのかと思いきや、明確な意識を持っているため、どうもそういう理由からではないようだし、はっきりいって理由はよくわかりません。あわせて、ミサの肉体なり命を得ることによって強大な力が得られるから霧江は彼女を狙うわけですが、じゃあ、その力を得て何をしたいのか?ということも結局よくわからず。

霧江が霧江なら、斎呀も斎呀。この男、永遠の命を持っている割には役に立たないことこの上なく、そもそも諸悪の根源は紛れもなくコイツ。ダメだと言われたにもかかわらず、反魂の魔術で霧江をよみがえらせた挙句、村が全滅。何か強力な魔術が使えるのかと思いきや、自己を回復させる魔術すら「回復の魔術は難しいんだ」という始末。羽を降らせる能力はあるけど、別段これが何かの役に立つとも思えず。

そもそも、本作は和製『ターミネーター』を目指したらしく、そういう視点で見ると彼の存在はマイケル・ビーンの立ち位置なので、このくらいクソの役にも立たないボンクラ野郎であることにも必然性があるように思えます。他にも参考にされているらしいのは、『ヒドゥン』『SF/ボディスナッチャー』『死霊のはらわた』あたりかな?

まあなんにせよ、景気よく人が死にまくり、血しぶきがバンバン上がるのは精神衛生上非常によろしいように見えて、でもほとんど夜の場面なのでせっかくの鮮やかな赤がよく見えず低予算の貧乏くささばかりが見えてきます。

 

低予算であるのは仕方ないとしても、だからといって品質を下げなければならない道理はないわけでねえ…。1や3と比べても、女子高生のサービスカット的なものも全くなく、アクション映画といえばそんな感じもするけど、それにしては全然ヌルいしねえ…。他の人がどんな感じで本作の感想を書いてるのかなあ?と思ってパソコン先生にお伺いしてみましたが、ほとんどヒットせず。まあ、さもありなん、という。

ホント、華のない映画だなと思ったのです。

まあ、ゆずの北川悠仁さんが出てくるのが救いと言えば救いかもしれませんが、びっくりするくらいに彼にもまたオーラがないんですけどね。

あとこれ以上書くこともないので、心に残った台詞を書いて終わろうと思います。

ミサ「説明して」

斎呀「説明しても無駄だ」

 

霧江「百年経っても役立たずには変わりないな」

 大切なことなので繰り返しますが、大変に花のない映画でございました。以上、おわり。

 

【追記】

今回引用した作品群はコチラ。

SF/ボディ・スナッチャー -HDリマスター版- [Blu-ray]