田中芳樹の大ヒットシリーズから、外伝の1巻を。
銀英伝の主人公の2人、”常勝の天才”ラインハルト&”不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーがまだ本格的に頭角を現す前の話。ちなみに、物語の時間軸としては本編1巻の5年くらい?前の話。
それこそ10代のころから読み続けている愛読書。なので、改めて文庫で読むまでもなくストーリーは頭に入ってるんだけど……。
改めて読むと、ラインハルトはずいぶん苦労してきたんだなあ……というしみじみとした感想が。第3次ティアマト会戦における、ラインハルトの初代参謀長ノルデン少将のダメッぷりが1周回ってほほえましい。
ラインハルトがキルヒアイスに対して「俺をほめてくれ」と言わしめるくらいの人材ってなかなかいませんぜ。
対する同盟側はといえば、ホーランド中将のような超問題児のおかげで1艦隊が全滅という頭を抱える状況に陥るなど、こっちはこっちで問題がありあり。
改めて読みかえすと、しみじみとした気分になる眼鏡堂なのでした。
ただ、名作の名に恥じないテンポの良さと強烈なまでの重厚さ&大河ドラマ感。
何度読んでも素晴らしい。以上、おわり。
【追記】
あまりにも久しぶりに記事を書いたので、まずは短くまとめてみました。
っていうか、うすーく続けるために頑張ろうとさっくりした感じでまとめてみたんだ!(言い訳)
【追記2】
ベーネミュンテ伯爵夫人は、ある程度年齢を重ねるとなお、悲哀が増すなあ。
銀英伝の登場人物のなかで、こんなに悲哀を感じさせる登場人物もいないんだよなあ。